2004年9月17日〜18日
クロベゴロウタケ  2,840m
ミツマタレンゲタケ 2,841m

 ■ 第3日目 黒部五郎小屋から黒部五郎岳往復、三俣蓮華岳から双六小屋へ
黒部五郎岳(水晶岳より、9/16)
17日朝、黒部五郎小屋の朝食は5時30分からである、やはり天気予報通り小雨が降っている。
5時55分、雨具上下を着て出発する、小屋から頂上までの標準タイムは2時間半、最初はゆるやかな広々とした感じで、カールの下を巻くように行く、紅葉も始まり素敵な感じであるが、小雨と霧で遠くは見えない、小さな沢を幾つか渡る。
カールの底と思われる辺りに出ると大きな岩が現れ、石のゴロゴロする道となる、石に付けられたペンキ印を見失わないよううに歩くが、眼鏡に霧がついて困る。
まもなくカールから稜線への登りとなる、見上げるような感じであるが、道はジグザグに付けてあるので黙々と歩く。
振り返れば素晴らしい景色が見えるのであろうが、今日はボンヤリである。
小屋に泊った単独の女性は、今日黒部五郎岳を登って、北ノ俣岳から太郎小屋へ行き折立まで下りると言っていた。私にはチョッと無理だろうけれど新穂高へ出るよりも大分近そうである、次回は、・・・・
7時50分に黒部五郎岳の肩に着いた、風が急に強くなってきた、途中2人連れの方が下りて行くのに合った。
頂上には8時5分に着いた、誰もいない。
さっそく、石の上にカメラを置き、記念写真と言うか、証拠写真とおぼしきものを写す。カール側の岩陰に座ると風はあまりなく寒くは無い、今回の山登りの当初の目標は黒部五郎岳であるので、登頂の喜びをかみ締めるべく、しばらく休憩する事にした。
タバコは小屋でしか吸わないことにしていたが、ここは一本立てなければならない。雷鳥も歓迎の挨拶に来てくれた?。
カールの底は大きな岩とゴロゴロした石の道である
休憩中に単独の人が登って来たが、彼は寒いと言って10分程の休憩で下山して行った、私は25分程休憩して、8時30分に下山する事にした。
雨はほとんどやんだようである、カールに降りると後はゆるやかな下りである、周囲の景色も少し見えてきた、時間的にも少し余裕があるので、のんびり歩きをする事にした。
小屋には10時15分に着き、ラーメンを注文する。談話室に出しましょうと言ってくれたので、カッパを脱いで談話室に入る、ストーブが点いている。頂上で先に下りていった人も、うどんを食べていてた、この人も今日の泊りは双六小屋の予定だそうである。
ラーメンを食べ、しばらく休憩してから黒部五郎小屋を後にした。(11:00)
小屋からは石の沢筋の急登である、1時間15分程ガンバルと白砂の台地である、さらに15分で昨日の巻道分岐である、この後しばらくして道が分かれていたが、また合流するだろうと思って直登したら、道が怪しくなり岩場の下に出てしまった、無理は禁物、悩まずに戻ることにした、道は稜線を少し右に迂回しているようである、又小雨が降ってきた、頂上少し手前にも分岐があり、双六岳への道は、三俣蓮華岳の頂上の下を巻いているようである、今度は間違わずここまで戻ろうと決め頂上へ向かう。
頂上はなだらかな頂の奥にあった、13時35分着である。
ここにも誰もいない、そう言えば巻道手前で1人すれ違っただけで、その後誰にも会っていない、写真を撮って指導標を確認、なにも見えない広い頂上からは、自分の思いと指導標方向に若干のずれがあるが、広い頂上で地図等出すと、なおややこしくなるので、先ほどの双六岳の別れ道まで戻る事にした。
13時50分、ここからはしばらく下りとなる、先ほどからガスがさらに深くなり見通しがきかなくなって来たので、さらにスローペースになる、この後丸山への登り返しも結構時間がかかった、丸山の頂上には、なにも案内板がなかったと思う。
14時50分、三俣蓮華岳と双六岳の中間地点から、双六小屋へ下る中道分岐についた。双六岳へはそれほどの登りではないように思ったが、ガスの中の頂上にそれほど魅力も感じなかったのと、一日中一人雨の中を歩いていると気分が滅入ってしまい、早く小屋に着きたい気分になり、双六小屋を指す指導標に引かれて、中道コースで双六小屋に向かうことにした。
雨は止まず、15時40分頃双六小屋に着いた。シッポリと濡れカッパを脱ぎ、受付近くにあった電話で、日程を1日延ばすことを家に連絡した。
小屋はまあまあの賑わいであったが、2段ベットの上の一マスに一人だったので、着替えるのもとても気楽であった。
チョコレートを舐めて、ブランディーをちびり、ちびり、さてそろそろ寝るか、
 ■ 第4日目 双六小屋から新穂高温泉へ下山
18日、今日は新穂高温泉へ下るだけである、道程が結構あることは分かっているが、下りであることは気分的に楽である。
食事を済ませ、乾燥室のカッパの取り込みもラストの様である、のんびりとと言っても、それは山小屋のこと6時35分には出発した。
晴れてはいないが、降るようなことはなさそうである、キャンプ場を通りゆるやかな道を行く。
7時40分弓折岳分岐、天気は回復してきそうであるが、まだ槍、穂高の頂上付近は見えない。
8時20分鏡平山荘着、何故かここでビールが飲みたくなってきたた、登りの時に飲めなかったのを胃が覚えていたのだろうか、でも池に面して山を眺め、今回の山行のことをふりかえりながら飲むビールは、下界では味わえない雰囲気がある。
25分程休憩して出発しました。まもなく登山者に出会い始める、今日から3連休である、苦しかった小池新道を大きな団体や数名のグループが次々と登って来る、このルートで槍を目指す人も結構多いようである。
長い下りのあと、ようやく林道に出た、林道をしばらく歩きワサビ平小屋に着いた(11:10)冷たくひやされたりんごを買い食べる、とても美味しかった、冷麦700円と書かれている、あわてることわない、これも食べることにした。
これで思い残すことはないか、よし、あとは深山荘の露天風呂に入るだけである。
この後1時間余り林道を歩き、13時丁度に新穂高のバス停に着いた、駐車場のすぐ前の橋を渡ると、お目当の露天風呂である、4日間の汗を流し、帰路に着きました。

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