2004年4月23日(金)晴れ
韓国岳(からくに)(1700m)新燃岳(しんもえ)高千穂峰
宮崎県えびの市、えびの高原---高千穂河原

高千穂峰から眺める霧島山(手前から中岳、新燃岳、獅子戸岳、韓国岳)
前日の阿蘇山は12時には下山したので、熊本へ中立ち寄り、熊本城を見学しました、とにかく立派なものです。
その後えびな高原に向かい、ビジターセンター前の駐車場に車を止め車中泊です、もちろんトイレも水道も完備しております。
今日は曇り後晴れの予報です、深い霧で山は見えません、でもとにかく6時50分には出発しました、山が見えないと方向感覚が鈍ります、硫黄山の方にも入って見ましたが、すぐに引き返しました、7時50分5合目到着、先行者1名が休憩していました、横浜の人で35才位でしょう、2泊3日で屋久島を歩いてきたそうです、少々疲れているとの事。そんな関係でピッチも同じ位、いつの間にか行動を同じにしていました。
韓国岳手前でパラパラときましたがすぐにおさまりました、でもガスが深く景色は期待できません、韓国岳頂上には8時30分に着きました。どのコースをとるか9時まで天気の様子を見ることにしました、なんとなくガスが薄くなっているようです、霧島はやはり縦走ですね!と2人の意見が一致し、8時55分縦走することにして出発しました。
進むほどにガスが薄らいで行きます、縦走と言っても全般的には下りですからやはり気楽です。
獅子戸岳(ししこ)頂上着10時5分、韓国岳から大浪池へ下ると言う3人連れの方が休憩していました、お互いにガスの晴れてくるのを喜びました。
しばらく休憩して新燃岳へ向かいます、草木のほとんどない赤茶けた山です。火口壁に登ると、火口には濃い緑色の池が見えます、ガスを吹き上げてところもあります。
新燃岳着は10時50分、まだ青空ではありませんが、憧れの高千穂峰もその形を見せてくれるようになりました。
新燃岳のエメラルドグリーンの火口湖
新燃岳から眺める高千穂峰
新燃岳からは、高千穂峰に向かって進みます、途中美しい草原の中岳を通りますが、ここへは高校の生徒さんが遠足にきていました。
11時半頃で皆さんお弁当です、女生徒の色とりどりの可愛いお弁当が美味しそうです。この辺りから高千穂河原にかけては美しい草原には花も咲いており、一部木道も整備されています、特に休むことも無く高千穂河原に着きました(12時25分)
高千穂河原は観光地です、食堂も、おみやげの店もあります、早速ソフトクリームを食べました、そして日陰のベンチで昼食のおにぎりを食べました。
さて今から高千穂峰に登るかの相談です、コースタイムは3時間です、休憩を入れて3時間半、今1時だから4時半には下りてこられるでしょう、よし出発だ!
霧島神社古宮からは、頂上部分は見えません。
しばらくは自然研究路となっていて道は整備されていますが、20分程で急斜面のガレ場になります、とても歩きにくいガレ場です、1歩進むと1/3位は下がってしまうみたいな道を40分余りガンバリ、ようやく御鉢の上にでました。
ここは、今年の1月には登山禁止になっていたそうですが、いま火口からのガスは静かです、御鉢の縁を半周します。
すこし下って再びガレ場の急登です、先程より少し短いので助かりました。
見た目が美しく登頂意欲をそそられたのですが、とてもとても素敵な山登りと言えるものではありませんでした。
この山も眺めるに限るといった感じです。
頂上着2時45分、天孫隆臨の伝説の「天ノ逆鉾」があり、やはり一度は登って見たかった山であり、登ってよかったと感じました。

途中の思いと、頂上での思いとは少々違いますね。

今回、連れになった相棒は、年が若かったのであまり立ち入った話はしなかったけれど、山が好きと言うことだけで一日お付合いする結果となった。
もちろん、そのお陰で霧島山のほとんどの山に登ることが出来たように思う、今日歩いてきた韓国岳からの山々を眺め、充実感を感じた次第である。
下山後(4:10)、えびの高原までタクシーに乗り、割り勘を払い、今日一日のご縁を感謝して分かれました。

この日は、国分市の友達(塩川堅氏)に合い、家に泊めてもらって、いも焼酎を飲みながら、昔話に花を咲かせました。

トップへ         前回の山へ         次回の山へ