ひじり岳(3,013m) てかり岳(2.591m)
2006年8月31日(木)〜9月2日(土)、単独
長野県飯田市、易老渡より



 ■第一日目(8/31) 易老渡--便が島--西沢渡--薊平--聖平(聖平小屋)
8月30日の午後に家を出て、いつものように関ヶ原まで一般道、恵那SAで夕食、飯田ICで下りて矢筈トンネルへ、なかなかややこしい道である、152号線に出てしばらく走ると南アルプスの看板があった、そこから山に向かって入っていくようである、あまり案内看板は無い、なんとか9時頃、易老渡の登山口を見つけ、その少し上に20〜30台程の駐車場がある、明日の荷物を確認、計画は3泊4日、テン泊の前段階として素泊まりの山行を計画している、しかし本当に担いで行けるのかいまだに不安であるが、飯田のコンビにで買った,、つまみとワンカップで気分をなおし、寝ることにした。
8月31日朝5時近くでようやく少し明るくなってきた、朝食はパンとペットの紅茶で時間は掛からないが、それでも5時20分スタートとなった。
易老渡の駐車場に置いた人は易老岳を目指すようである、便ヶ島への車道を歩く人はいません、途中デポ車を置きに行くのか、2台が上がり間も無く1台で下りて行った、便ヶ島には聖光山荘があり、駐車場も広そうである、ここから登山道に入る、西沢渡までもそれ程登りではない、少し大きめの荷物に慣れるのには丁度良い。
西沢渡には荷物渡しの篭があると書かれていたが、荷物と人間が乗っても全然大丈夫そうな真新しい篭リフトがある、少し上流にある古いのはすでに壊れている、早速乗せてもらう、しかし立派すぎていささか重い、篭の中でロープを引いて渡るのに少々疲れた、沢を渡った方が楽だったかな?ここら辺りには月見草が一杯咲いている。
ここからは傾斜も増し、5時間半の長い樹林の中の登りが続く、今までに登った幾つかの長い登りと比較したりしながら、あわてずひたすら歩く。急な斜面はジグザグ道になっており、ゆっくり歩調でなら1ピッチ1時間半ほど歩けた、ほぼ予定通り12時15分薊畑分岐到着、その間単独者1人、夫婦1組の3人が負い越して行きました、私は誰も追い越していません、朝方まあまあのお天気でしたが、山はガスがかかり景色は見えません、花の写真も写しては見たのですがパッとしません。
↑ 聖平の景色
薊畑から10分程下ると聖平で、上河内岳からの道もここで合流します、聖平小屋は木道を歩いて少し下ったところです。
12時50分小屋到着、宿泊をお願いし外のベンチで即席味噌汁を作りながら昼食のおにぎりをゆっくりと食べました、なんとなく余裕の時間帯です。
小屋に入り割り当ての番号のところにザックを置き着替えをしました、着替えは1組しか持っていないので、今日汗で濡れたものを乾かします、薄手の腹巻を持って来ました、これはなかなか良かったと思います、夕食のメニューはダイエットも兼ね質素に行きました。
部屋は1マス5人、寝るには十分な幅です、6マスほぼ埋まりましたから今日の宿泊は30人程でしょう、小屋泊まりにイビキは付きもの、でも中々の盛況でした。

 ■ 第二日目(9/1) 聖平小屋--薊平--小聖岳--聖岳--聖平小屋--南岳--上河内岳--茶臼小屋
9月1日朝、雨の音で目がさめる、今日の予定はサブザックで聖岳をピストンし、小屋に戻ってから上河内岳を通り茶臼小屋へ行く予定である、十数名ほどの団体さんは薄暗い中を出発していった。
雨の降り方はなかなかのものである、風もある、ナイロンの米の袋で上手くサブザックのカバーが出来たので、私も聖岳ピストンに出かけることにした、雨が降っているのに何故か山の景色が良く見える(上の写真)、少しでも天気が回復することを期待して歩き出す(5:15)、小聖岳(6:30)ここで風下に入り大福を食べる、聖岳はやはり大きな立派な山です。
3,013m聖岳到着(7:45)、山の名前としてはとても素的な名前の山ですね、憧れの山でしたが今日はあまり天気が良くありません、ほぼ同じ頃に登った同年輩の方が、3000mを越えています、温度は4.5度ですと教えてくれました。
お互いに記念写真を写し合い、寒いけれど風下でしばらく休憩、晴れていれば目の前に赤石岳、荒川岳などが望まれたのになあ〜。
8時下山開始、雨の中の下山は足元を見るだけ、ひたすら小屋を目指す、薊畑の少し上の辺りにトリカブトが一杯咲いていました(下の写真)
小屋の女の娘に聖平辺りで携帯が通じると聞いたので、先般息子に買ってもらった携帯でカミサンに連絡してみようとやってみたがアンテナが立ったと思い通話しようとすると圏外、2・3度したが上手くゆかないので諦めて小屋へ、9時35分着、雨に濡れたカッパを脱いで部屋に入り梱包しなおしたが、大方の人はカッパを脱がなくてもいいように雨のかからないベンチにザックを置いてあった、(次回からそうしよう)。
皆行ってしまって中はガランとした、昼メニューでうどんやラーメンも書いてあるがまだ後片付けの最中、これも無理、外のベンチでラーメンを作る、食べ終わって茶臼小屋へ出発(10:30)
先ほどとは違いザックが重い、南岳の登りに2時間5分(10分休憩)、標準時間を短縮するなど出来るはずがないのに、人の話しを聞いてついつい期待してしまう、上河内岳への往復30分を予定していたがパス、これでようやく辻褄を合わし、午後3時茶臼小屋到着。
宿泊をお願いして中へ、私は素泊りですが、(料金は、素泊り3,500円、夕食2,000円、朝食1,000円、寝袋1,000円、弁当600円)です。
ここの外のテーブルには屋根が有りませんが、4時頃には雨はすでに上がり、富士山が見えて来ました、昨日の小屋では素泊まりが10人程いたのですが今日は雨のため食事付きに変更したのかな?
夕日に染まる富士を眺めながらランデーをチビリ、チビリ、水量は少ないけれど水場も近い、ノンビリと食事を作りノンビリと食べることが出来た。久しぶりにコーヒーがウマイと思った。
明日は晴れそうだ、小屋から日ノ出が見られるかもしれない。

  光岳へ続く