ひじり岳(3013m) てかり岳(2.591m)
2006年8月31日(木)〜9月2日(土)、単独
長野県飯田市、易老渡より



 ■第三日目(9/2) 茶臼小屋--茶臼岳--易老岳--三吉平--光小屋--光岳--易老岳--面平--易老渡駐車場


昨日の雨とはうって変わり、茶臼の小屋の窓から富士のシルエットと星が見える、日ノ出は富士の少し左から出るらしい、今日の日ノ出は5時18分、そろそろ紅くなってきた、外へ出て待つ人、部屋の窓から眺める人、それぞれだが日ノ出の瞬間を待っている。
今年はまだ御来光を見ていないが、今日は御来光と富士山を一緒に拝することが出来るのである。


5時30分に茶臼小屋を出発し稜線に上がる、富士山を何度も眺めながら、朝霧に浮か富士のズームアップ納める。

余りにも素晴らしい日ノ出を見てしまったので、この先に期待するものが少なくなってしまった、茶臼岳(6:10)ここで十数名の団体が休憩している、このザックで追い越してもすぐに追いつかれると思ったので、少し手前で私も休憩、次に30分程歩くとこの団体が休憩している、誰か調子が悪いようである、ここはお付き合いしないで先に行かせてもらう、まあまあの歩調で歩ける、今日は土曜日、茶臼小屋での話しによると、光小屋は今日は相当混みそうである、土曜日のことを忘れて、光小屋には予約を入れていない。
携帯で状況を確認しようと思ったが、圏外である、飛び込みは歓迎されないであろう、仁田岳往復もパスし、易老岳へ急ぐ。
易老岳(8:30)まあまあのタイムで着く、デポしてあるザックがある、どうも今日は小屋泊まりする気分にならない、サブザックにすれば標準時間を少しは短縮できるのではと、私もサブザックで光岳ピストンを試みることにした(8:45)、ザックを置いてしまったので、もう光小屋宿泊は無い、易老岳から結構下る、ここを後で登り返すわけだ、三吉平(9:40)、ここから沢のような石伝いの登り道が続く、11時半までには頂上に着きたいものである。
ようやく静高平に着く(10:45)、水場は涸れている、とにかく前進である、最近皆さんのスピード登山を見て、標準タイム短縮を試みたが、人のページを見ただけでは、自分のスピードは上がらないことを実感、しかし間も無く光小屋が見えてきた。
光小屋着(11:10)ここから頂上は15分とある、小屋でビールを買って頂上へ向かう。
光岳頂上には丁度11時30分に到着した、ビールを飲みながら記念写真、南アルプスの頂上のイメージとはやや違う、小屋にも光岳付近、熊出没、の貼り紙があったがなるほどと言った雰囲気である。
光石、展望台、7分の案内もあったが、その余裕はない、ビールを飲み行動食を食べ、11時40分には頂上を後にした。
下山途中、10名程度の団体が幾つも登って来るのに出合う、40名程の小屋と聞いているので、満杯であることは間違いない。
↑光岳から見る聖岳、(450m程の高度差以上の迫力を感じる)
本来なら、明日一日かけて下りる予定のコースを、歩くわけである、少々歩くのにもあいてきたが頑張るしかない、三吉平通過、やはり今朝下ったの易老岳への登りは距離もあり時間が掛かる。
易老岳(14:20)、デポしたザックのところに到着、ザックを詰め直し、さて下山である(14:30)、案内板には2時間50分と書かれているが、大分疲れているので3時間半を予定して下ることにした。
しかし、中々の急斜面で時間がかかる、岩稜のコルまで25分、ここから面平の看板までがなかなか着かない、時間のことは諦めて、とにかく転ばないように慎重に下ることに徹した、ようやく面平(17:00)、あと1時間位だろう、なんとか見通しがついたが、南アルプスの懐の深さをしみじみ感じた次第である。
結局、易老岳登山口の橋には18時30分の到着となった。
明日もお天気は良さそうだが、山への心残りは無い、無事帰還、ご苦労様でした。