2006年10月18日(水)晴れ、19日(木)晴れ、単独
地蔵岳(2,764m)、観音岳(2,840m)、薬師岳(2,780m)
山梨県韮崎市、青木鉱泉より、ドンドコ沢を登り、中道を下る。


↑地蔵岳のオべリスク(アカヌケの頭より)

1日目  青木鉱泉より(ドンドコ沢コース)--南精進ノ滝--鳳凰ノ滝--白糸ノ滝--五色ノ滝--鳳凰小屋(泊)

今年の夏はあまり天気が続かなかったが、秋になってからこのところ良い天気が続いている。
土曜には白山に登り、日曜には乗鞍岳へ紅葉を見にカミサンを連れて行った、しかしまだお天気が続きそうである。
そこで今年最後の遠出のつもりで、前から考えていた鳳凰三山へ出かけることにした。
夜中の12時に起きて、忘れ物が無いかを確認、0時30分出発、深夜割引なので今庄から高速に乗る、諏訪湖SAで1時間ほど時間調整の仮眠、ガソリンを入れ4時半に出発、小淵沢ICで下りて青木鉱泉へ向かう、カーナビが教えてくれるから、なんとか行けたと言った細い道であるが、6時15分頃到着、準備をして出発、駐車料をお願いしますと書いてあったので鉱泉による、2日で1,500円若い女性だったので気よく支払う、コースのこともチョッと説明してくれた、登山届も書き6時45分歩き始める。
2・3分で上の写真のところに出る、要所、要所に看板や、石や木に赤ペンキがある、ドンドコ沢コースも、中道コースも鉱泉の人が時々見て廻っているように言っていたので迷うことはなさそうである。
沢コースと言っても、沢に沿って道があるので、沢の中を歩くわけではなく、たまに枝沢を渡るところがあるが、靴を濡らすことはない。
1時間半程で滝のある沢に出たので休憩、ここからさらに30分で南精進の滝の標柱がある、滝まで50mとあるのでザックを置いて見に行く。
南精進ノ滝(写真右)、水量豊富で、ドウドウと滝音をたてて流れ落ちている。
さらに進むと鳳凰の滝の標柱に着く、滝まで200mとある、やめておこうかと思ったが、名前からするとメインの滝かも知れないと思い、ここも見にだけは行って見ることにした、(写真左)。
鳳凰の滝を過ぎると、登山道が崩れた為か、一部高巻き道があるがロープで案内されている、しかし中々厳しい道が続く。
出発から4時間近く経過しようやく白糸ノ滝(写真右)に着き、軽くおにぎり1個を食べる。
ひろろさんは、最近このコースを登り鳳凰小屋まで3時間で歩いている、時々見える観音岳と思われる峰は、まだまだズート高いところにあり、まだまだ半分と言った雰囲気、青木鉱泉から鳳凰小屋と言えば白山の別当出合と、室堂との標高差と同じ程度と考えていたが、・・・
休憩から40分程で五色ヶ滝(写真左)の標柱に着く、最初滝壷の方に見に行く、見上げるような落差で、早朝には虹ができるそうである、コースに戻り15分程登ると滝の落ち口近くの展望の良いところに着く、チョッと無駄歩きしたような気にもなったが今日は小屋までだ、何でも見てやるぞの気分で時間は気にしないつもりであるが、標準タイムを大幅に遅れるのも楽しく無い、休まず先へ行く。
ガマンの歩行をしばらく続けると、地蔵岳のオベリスクが見えてきた、小屋はどの辺りであろうか、・・・
13時5分ようやく鳳凰小屋に到着、6時間20分の行程でした。
宿泊をお願いし(1泊2食、7,500円)ザックを案内の場所に置いて、ブランディーとチョコレートなどを持って外のベンチへ出る、この小屋の前には美味しい水が引かれていて、いつも流れている、この小屋の唯一の贅沢な設備です。
今のところ小屋到着者は、私の他には1名、同年配の男性で南御室小屋から来たそうです、しばらく山談議、その後2人連れ、3人連れが時おり到着、15名程の団体さんも到着(地蔵岳の方から)、団体さんは新館のようで、旧館は10名程度でした。
夕食の後は外は寒いので皆さん部屋に戻る、寝袋に入るのが一番暖かい、隣の人としばらく明日の予定などを話しながら荷物の整理をしていたが、後はすることなし、体が冷えないうちに寝袋に入り足を伸ばせばす、昨日の寝不足もありいつのまにか寝てしまった。

2日目  鳳凰小屋--地蔵岳--観音岳--薬師岳-(中道コース)-青木鉱泉

時計を見ると4時、もうしばらくと寝ているが、隣の人は明日は長丁場なので早く出発すると言っていた、その後気がつくともう出発してしまったようである、他の人達もライトを点けて準備中である、私も一応朝食はやめて、弁当にしてもらってあるいつでも出かけられる。
スポーツ飲料がまだ2本あるが、下りコースの中道には水場が無いと聞いていたので、1gほどポリタンに水を入れ、5時20分暗い中を歩き始める、日の出は反対側かと思っていたが、こちら側のようである、樹林帯を抜けて高見へと急ぎ、日の出の写真を撮る。
地蔵岳の基部到着(6:20)、今日も晴れの穏やかな天気になりそうである、オベリスクには○○さんも登らなかったそうであるから、挑戦を試みる気は無い、ここからは甲斐駒ヶ岳が美しい、小さなお地蔵さんが沢山ある賽の河原辺りは広々として景色も良いので、朝食を食べることにした。
いつまでいても飽きないが、そろそろアカヌケの頭へ向かう、もちろん何度も何度も振り返って、オベリスクを写す。
アカヌケの頭あたりから北岳が立派に見える。定年になって、前から登ってみたいと思っていた日本第二の高峰、北岳に登ったのが、山登り再開のきっかけである、でもこの時は北岳へ登ることだけが一生懸命であった、隣の間ノ岳が百名山とも知らないし、だいたい百名山を登ろう等と考えてもいなかった、今思うと惜しいことをしたと思うが、今日の鳳凰山で南アルプスの百名山は間ノ岳を残すのみとなった、2・3年中に間ノ岳へ登りたいと思っている、そのときは北岳へも寄らせていただくつもりであると挨拶をしておいた。
先ほどから富士山が見えていたが、観音岳へ登ると富士山はやはりひときわ高く聳えている、朝かすみでハッキリしないが、富士山の写真もやはり1枚載せたくなった。
観音岳頂上着(8:00)、南アルプスは3,000m級が沢山あるから、高さの面では目立たないが、甲府から見るとまず目に付くのはこの山であろう、高さも2,840mと立派なものである。

カメラに小さな三脚を付け岩の上に置き、何回も失敗しながら撮った記念写真である、これも私にとつては必要な写真なのである。
観音岳で20分ほど休憩し、薬師岳へ行く、ここはほとんど登ることも無く25分ほどのブラブラ歩きで着く、頂上と言った雰囲気に少々欠けるためか、頂上の標柱もやや寂しげであるがここもれっきとした2,780mの頂である。
しかしここまで沢山の写真も写したし、あまりすることも無い、下山道はこの頂上から一気に1,150mの青木鉱泉まで下る訳であるから、昨日の登りよりは長いと考えなければならない、下りが長く続くと膝が心配であるから、少々早いが9時に下山することにした。
下り始めててしばらくで樹林帯に入る、急坂ではあるが道は悪くは無い、ただ景色が見えないのがさみしいが、昨日の登り道もあまり下りたいと思わない、登りの時はそれなりの覚悟はしているので歩けるものであるが、下りは後始末のような気分になり、時間が経つのが遅い、時々緩やかなところもあるようになってきた、そして樹木も変わってきて紅葉も綺麗になってきた、こちらから登って来る2人連れに2組出合った、1時間半で休憩を入れ、さらに1時間半で12時林道に着く、小さな谷川であるが綺麗な水が流れているのでチョッと口を潤し顔を洗う。
さらに林道歩きを1時間余り、13時15分に青木鉱泉に着きました、今日は約8時間の行程、薬師岳からの下りは4時間15分でした。

まだ少々元気が残っているので、最近使い始めた携帯電話で家に連絡をして、帰りを一日伸ばすことにしました、便利なものです。

明日は、近くの大菩薩嶺に登ります。