2006年9月20日(水)〜22日(金)、単独
飯豊山(2,105m)、大日岳(2,128m)
福島県山都町川入、(御沢キャンプ場)



飯豊連峰、大日岳より、飯豊山を望む
第1日目(20日)・晴れ  川入より入山、地蔵山、三国岳を経由し、切合小屋(泊)
今までに幾度となく、計画とまではゆかないけれど、いろいろ考えていた飯豊山へようやくやってきました、登山口は飯豊鉱泉のある川入からで、予定は2泊3日の素泊まりです、登りたい山がいろいろあるうちは、つい別の山を目指してしまいますが、最近体力が衰えてきたので、そろそろ登っておかないと、行けなくなってしまうかもしれません。
台風一過、チョッとお天気が続きそうな予報を見て19日午後家を出ました、当初の予定の大日杉小屋でしたが、岳谷から先が通行止め、やむなく山形県からぐるりと福島県に廻って川入の奥の御沢キャンプ場へ、到着は夜中の1時過ぎ、天気の回復が遅れているのか、雨も降っています、車の中で寝袋に入って就寝。
朝食を食べ様子をみています、駐車車両は5台ほど、6時頃単独の人が1人づつ2人出発をしてゆきました、他に夫婦連れの人が準備をしています、6時15分登山者カードに記入をして私も出発しました、霧のような小雨状態、帽子を冠っていればさして気にはなりません、これから絶対に良くなってくると信じています。
遊歩道を10分程歩いて登山道に入ると、いきなり急登です、銀杏峰の急登と比較しながら・・・、しかしこちらは先が長い、ザックも重い、下十五里へは50分、中十五里へ30分、上十五里へ30分、笹平へ40分、横峰小屋跡へ25分、休憩20分をプラスして3時間25分(9:40)、標準タイムは3時間だから、やはり休憩分はオーバー、想定の範囲内、誰が言った言葉かな?。
横峰から地蔵山へ向かいます、途中から水場を経由するトラバスコースがあり、地蔵山へ登るコースの方は少し荒れた雰囲気です、切合小屋も20日で管理人下山するため、水は無いらしいと山都町役場で聞きました、水はどうしても補給しなくてはなりませんので、トラバスコースを行きます、横峰から40分程で水場に着きました、谷水ではありません、岩の間から湧き出す岩清水です、秋でもまだ十分な水量があります、冷たくて実に美味い、容器はすべて一杯に(2Lポリタン、500ミリペット4本)顔を洗って気持ちよく出発、しばらくで地蔵山からのコースに合流する。
しばらくなだらかな道を歩き、そこを過ぎると剣ヶ峰の岩場である、飯豊山は今日までの写真のイメージから女性的な優しい山を想像していたが、川入から飯豊本山までのコースは、所々岩場や鎖場もあり、中々男性的?あらあらしさのあるやまである。
水の補給でまた少し重くなったザックを担ぎ、腕の力も借りて、ようやく三国岳に着いた(12:10)、展望が一気に広がる、三国小屋もあるがひっそりとして誰も居ない、涼しい小屋の陰で昼食とする。
12時40分三国岳を出発、切合小屋までは1時間50分、本山小屋へはさらに2時間20分の行程である、本山小屋まで入りたいと思っていたが、おそらく無理のようであるので、今日は切合小屋泊まりにすることにして、景色を眺めながらの余裕の歩き?、疲れて足が出なかったのかも。
この間2時間20分かかり、3時の到着である。
小屋には今日はまだ管理人がいて、後片付けの最中、明日下山するそうだ、ビールありますかと聞いたら、あると言う、つい嬉しくなって2本買ってしまった(1本800円)、今日の泊まりは、私の外には単独の男性1人と夫婦1組の計4人である。
ビールは買ってすぐに飲んでしまった、1本は明日のためなので、持ってきたブランデーを汲んできた水で薄めながらチビリチビリ、夕食は助六に、とん汁、食後にコーヒーです、大日岳に沈む夕日を眺め、明日あそこへ行って帰ってくるのは、無理だろうななどと考えながら、薄暗くなった小屋に戻り就寝です。
第2日目(21日)・晴れ  切合小屋--本山小屋---飯豊山---御西小屋---大日岳---御西小屋---飯豊山---切合小屋(泊)
切合小屋で日ノ出を見る、5時20分明るくなったのでサブザックに雨具と水と行動食を入れ、まず飯豊山を目指す、出来れば大日岳へ行きたいが少々時間的に厳しい、実はヘッドランプを忘れたため、暗い時間の出発が出来なかったのである、11時をタイムリミットとして出発。
小屋から飯豊山までは標高差400弱、それ程厳しくは無いだろうと思ったが、ここにも岩場、鎖場がありなかなか時間が掛かる。
本山小屋かと思っていたのは、一ノ王子であったが、間も無く本山小屋につく、頂上近くは紅葉も始まっている、7時20分飯豊山到着、途中で下山者3人に出会っただけ。
頂上に人はいない、五月ヶ瀬と大福を食べ、記念写真を撮る。(休憩20分)
飯豊連峰の最高峰、大日岳へ向かう、ここからは山容が変わり、高原歩きと言った雰囲気の気持ちの良い道を行く。
飯豊山頂上から1時間10分(8:50)に御西小屋に着く、歩きやすい道だったので、歩幅も広く軽快に歩けたので少し時間の短縮出来、大日岳ピストンの可能性もでてきた。
文平ノ池通過(9:15)、昨夜一緒に切合小屋に泊まった単独の人は、飯豊山頂までで、今日中に川入へ下ると言っていた、ご夫婦の人は、飯豊山から先は適当なところまで、大日岳は無理なので行かないといっていた、私もそう思っていたが、なんとか最高峰まで行けそうである、チョッと興奮気味。
10時30分、大日岳頂上到着、飯豊山頂上を出発してからは誰にも出会わない、頂上にも人はいない、頂上には朽ちかけたポールが1本立っているだけである。
ここからの飯豊山方面の景色が実に素晴らしい(ページトップの写真・下の写真)

↑北股岳方面(大日岳より)
↑飯豊山方面(大日岳より)

大日岳頂上で、写真撮影などで20分休憩したので下山(10:50)、今朝、切合小屋を出発して、飯豊山に登り、大日岳までにかかったのが5時間10分、帰りに同じ時間かかったとしても4時30分には小屋へ戻れる、少し余裕をもって歩けそうだ。
御西小屋着(12:05)、小屋の右に見えるのは御西岳、小屋の中をチョッと見学してから、空腹を満たす。
小屋から50分程で、玄山道分岐の道標(写真右)、御西小屋2.2km、飯豊山1.2kmと書かれている、ここから飯豊山まではしばらく登りとなる。
飯豊山到着は(13:50)、雲が少し出てきた、チョッと景色を見て本山小屋へ向かう、ここで5〜6名のパーティに出合う、小屋の中にも1パーティ居るようだ。

本山小屋を後にして、岩稜を下って行くと、湧き上がるガスに稜線の影が綺麗に写る(写真左)、岩の上に立って手を振ったが、確認はできなかった、御秘所の岩場を過ぎる。
姥権現(写真右)から草履塚に登れば、切合小屋は近い、昨日買ったビールは冷たいだろうか、大分喉も渇いてきたが、小屋まで我慢、3時55分小屋到着、デポしたザックから、ビールと夕食の材料を持ち、外のベンチで、さあカンパイ(ビールは冷たかった!)、明日も天気は良さそうだ、夕食はカレーライス。
今夜の宿泊者は、昨日と同じご夫婦と、男2人連れ、ご夫婦、単独女性、私の計8人でした。
第3日目(22日)・晴れ  切合小屋--三国小屋---剣ヶ峰---横峰小屋跡---上・中・下・十五里---御沢登山口---駐車場
今日も日ノ出を見ることができた、昨日よりは少し雲が多いが、朝焼け雲が紅く広がる、頂上へ向かう人達を見送り、ゆっくりと朝食、前夜のアルファー米の残とラーメンを炊き込む(下界では絶対に食べられない)
後片付けをして6時30分、2日間お世話になった山小屋を後にする。
種蒔山を過ぎ、三国岳の小屋で休憩、岩場の下りは手も使いたくなるので、ストックをザックに付ける。
剣ヶ峰で最後の記念写真、左のはシャッター時間を間違えた、でもこれはザックの記念写真、このザックを担いで登ることは、この後そんなには無いだろうな。
剣ヶ峰を過ぎ、地蔵山の登りの途中から、水場へのトラバス道に入る、10時水場着、まず顔を洗い、カップで水を飲む、ポリタン等の残り水をすて、ペット2本に水を汲む、大福がまだ1個あったのでゆっくりと食べる。
水場を出発して横峰小屋跡、笹平、上十五里、中十五里、下十五里とほぼ20分弱の間隔で歩く、最後の登山口の標柱まで30分、さらに林道を10分、12時丁度に駐車場に着き、下山届を書き、無事飯豊山登山を終了しました。