平成14年8月11日(曇・小雨)〜12日(曇・小雨)
標高 2897m (単独)
新穂高ロープウエー駐車場

ガスが切れ間に姿を見せてくれた笠ヶ岳頂上(笠ヶ岳山荘より)
私の登りたい山の中に、常に笠ヶ岳がありましたが中々フンギリがつかずいました、1泊2日で行くか2泊3日にするか、それとも大縦走でやるか等など・・・、長い急登で有名な笠新道を登るには、日の長い時期であることが私の条件ですから、やるとすれば今しかありません、(チョッと大袈裟すぎますかね)
10日午後7時出発、富山・神岡経由新穂高温泉11時、ロープウェーの第2駐車場で仮眠、翌朝、深山荘前の登山者用無料駐車場を見つけスペースが無いかうろうろしましたが無理、結局ロープウエー乗り場の有料駐車場をおもいきりました。
↑杓子平の看板(2450m)と→お花畑の様子
出発は5時30分、ロープウエー乗り場のすぐ下の橋を渡ってキャンプ場を通り、ワサビ平方面の案内板を確認し、林道を歩き始めました、1時間で笠新道登山口、ここには冷たい水が引かれていました、朝食のサンドイッチを食べました。
さあいよいよ急登のはじまりです、林道から直接尾根に向けてジグザグに付けられた道です、それほど急登とは感じられませんでしたが、平になることは絶対にありません、とにかく登りが続きます、1ピッチ45分程頑張るつもりでいましたがもちません、30分で休憩、オロナミンCを飲む、30分程歩くとどうしても休憩したくなります、こんなことを何度繰り返したか、途中で雨具も着ました、ようやく樹林帯から草付きに変わりましたが登りの傾斜は変わりません、でも少し慣れて来たのか少し傾斜が緩くなったのか45分程頑張ったら杓子平に着きました。11時15分(取り付きから4時間35分)
食欲は湧いてきませんが昼食、晴れていれば槍・穂高の眺めとお花畑が堪能できるところでしょう。
杓子平のお花畑はスケールも大きいです、しばらく平坦な道を歩くことが出来ました、今度はガレキの登り道です、ガスで見えない稜線方面に岩のシルエットが次々と現れます、ゆっくりとガスの中を歩き続け午後1時5分ようやく稜線到着、ここでは休憩している人がいたのと道が平らになったので、足も機嫌よく前へ出てくれたので休まずに通過、抜戸岩を過ぎた辺りで休憩し、いよいよ最後のピッチと頑張りました、テント場を過ぎたのにまだ登りが続きます、小屋はまだ見えません左に少巻くとようやく稜線上に山荘が見えました。午後2時40分、笠ヶ岳山荘到着。 宿泊をお願いし部屋で着替え、濡れた物をボイラー室へ干し、ビールを飲みながら夕食までの間、談話室で楽しい語らいのひと時をすごしました、そしてしばらくの間でしたが頂上の姿も見ることができました。
8月12日、今日の天気も昨日と変わり有りません、日の出はだめ、午前5時30分朝食を済ませ6時出発、どのコースをとるかはまで決定していないので、とにかくザックを担いで頂上へ、クリヤノ頭から槍見館へ下るコースはあまり良くないみたいであるが、笠新道を再び下るのも残念である、槍見館へ下る人にコースの状況を聞いたら、慎重に行けば行けますとのこと、まあ聞かれればこう答えるしかないでしょう、このコースを下る人を見送りしばらくしてから私もこのコースへ踏み出しました(6時40分)、急なガレキの下りから始まりましたがやや浮石が多く感じられる程度でした、こちらのコースにもいろいろと花が咲いていました。
しかし、クリヤノの頭を過ぎ、斜面の下りに入ると道はいよいよ細くなり、あまり歩かれてない感じが伝わってきます、小さな岩も足の掛け場を慎重にしないと滑ります、ニッコウキスゲに別れを告げ錫杖ノ岩小屋10時30分通過、沢筋の倒木でいよいよ道は不安定になります、先に行った人の気配はもうありません、後から来る人の気配もありません、もちろん登ってくる人などありません、沢筋の白樺の倒木の所では一時迷うこともありました、何時ものこととは言えません、ここは3000m級の山の中です、元の道を確認、時間はまだ11時30分です、多分家ではじいちゃん一人で遊びに行っていいなと思っているのでしょう、まさかびしょ濡れで、痛い足を引きずつているなど思ってもいないでしょう、こんなこと言ったらただでさえ理解できないのに、なお理解が出来なくなるでしょう、私自信にも理解出来ないこともありますが心を落ち着かせさらに慎重に下りました、少し大きな沢の出会いで昼食を食べました、山小屋ではビールは買って飲んだので、家から持つきたビールがまだ残っているのです、ほぼ下山出来る確信が持てたのでここでビールで元気をつけることにしました、その後尾根道から錫杖岳の雄姿が見送ってくれるかのように姿を見せてくれました、しばらくで沢の渡渉地点につき、ここには簡単なロープが張ってあります、水量が少ないので問題はありません、さらに尾根道を1時間余り色々なことをかんがえながら、歩くうち槍見館横に降り立ちました(2時20分)、とても大きなホテルです、バス停の近くの露天風呂で汗を流してすっきりしてバスに乗ろうと思って着替えもザックに入れてあるのに、露天風呂は水着の人ばかり、とても水着ナシでは入れません、しかたなくタオルで汗を拭いて着替え2時53分のバスで駐車場のロープウエー乗り場へと向かいました。お疲れさんと自分で自分に言ってやりました。
さようなら、錫杖岳方面の岩山
<今回のコースタイム>
8/11 新穂高ロープウエー5:30−−6:30笠新道口6:40−−11:15杓子平11:35−−13:05稜線ーー14:40笠ヶ岳山荘
8/12 笠が岳山荘6:00−−6:20頂上6:40−−8:30雷鳥岩ーークリヤの頭ーー10:30岩小屋ーー11:45沢出合12:15
     −−14:20槍見館 (途中ロスタイムあり) 

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